R6.8.16 重心分科会 活動報告
今回は、重度心身障害児の事業所「Unique、Unique Hananoya」さんと「重心型デイサービス リブライフみなみ」さん、そして当事者の方に来ていただき、事業所の取り組みについてお話していただきました。
まず、Uniqueさんより重症心身障害児のライフステージに基づいた療育と関わりについてお話しをしていただきました。Unique Hananoyaさんは太刀洗の大きな一軒家を改装して受け入れをされています。車椅子やバギーの方でも少しお庭に出て気分転換出来たり、お庭の木々で季節を感じられたり…。更に、将来の就労に向けて『べんがら染め』という技法でTシャツやハンカチなどの布を染めて個性豊かな作品を作られています。また、出来上がった作品は地域のイベント販売し、利用者さんに就労の体験をしてもらう取り組みを行われおり、とても素敵な事業所さんだと思いました。
次に、リブライフさんでは『視線入力』という今注目の技術を取り入れており、肢体不自由の方でもパソコン使って、会話が出来たり、絵を描く事が出来たり、ゲームが出来たりというものでした。実際に子供たちがゲームで遊んでいる映像等を見せていただき、とても感動しました。この技術によって、視界の範囲、視力、認知力等も数値で見えるので、コミュニケーションの幅がグッと上がります。当事者の親御さんへのインタビューでは「今まで見えていないと思っていたけど、視線入力の機械を試したことで見えている部分もあることに気づかされ、とてもうれしかった」等の声が聞けました。
最後は難病を患っている当事者の方からお話をしていただきました。昨年度もお招きした方なのですが昨年からの気持ちの変化、環境の変化を聞くことができ、改めて重心分科会で何ができるのか、するべきなのかを考えさせられた時間になりました。
今回の分科会では、当事者の方と事業所の方の意見交換ができ双方を繋ぐ良いきっかけになりました。障害といっても様々。一人ひとりの可能性を少しでも広げられるきっかけをつくっていくことも大切なことだと気づかされました。