久留米市内の障害当事者に広く参加を募り、「外出」「家族」「支援者」など様々なテーマで意見交換を実施しています。
通称「バリアフリーカフェ」として、真面目な話の中にも笑い話があったりと、和やかな場でお互いに情報を発信し、共有しています。
1 設立趣旨
障害当事者の支援には、専門職や家族、関係者の目線での支援だけでは、当事者の望むこととの「ずれ」が起こることがある。良質な支援を行っていくには、まずは当事者のニーズを把握し、当事者の立場に迫ることが不可欠である。
一方、当事者が支援される側というだけでなく、社会の中で役割を持ち、支援する側に回ることも出来るという視点に立つことも重要である。
また、障害者と一般の市民とのふれあいの機会の少なさから、障害への理解の不足、偏見、差別的な取扱いも未だに少なからず存在している。
当事者分科会は、バリアフリーカフェなどの取り組みを通じて、当事者が地域の障害者福祉の向上に寄与すること、一般市民、関係者のより障害理解と啓発をめざし、その延長線上に誰もが暮らしやすいまちづくりの実現を目指すものである。
2 分科会構成
会長 身体障害当事者 笠 恒久氏
副会長 精神障害当事者 大石 泰治氏
分科会参加者
・身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病などの当事者
・家族、専門職、一般市民(毎回ではないが、参加出来る場合あり)
分科会事務局
・久留米市障害者基幹相談支援センター
・久留米市障害者福祉課
3 1年間の取り組み (平成30年8月~令和元年7月)
・分科会は2ヶ月に1回、バリアフリーカフェとして、広く参加者を募り、テーマごとに意見交換を実施している。広報くるめ、チラシなどにより広報している。
第10回:9月22日「災害のとき、どうする?」
障害当事者8名(身3・知2・精3・発達1、うち重複1)、一般1、市職員1、基幹職員6
第11回:11月24日「みんなの思いを聴こうin城島」
障害当事者12名(身2・知5・精5)、基幹職員3
第12回:1月26日「語り合おう、今年の抱負」
障害当事者11名(身5・知1・精5・発達1、うち重複1)、市職員1、基幹職員3
第13回:3月23日「恋愛、結婚について」
障害当事者11名(身4・知3・精4・発達1、うち重複1)、市職員2、基幹職員3
第14回:5月25日「災害に備えよう」
障害当事者13名(身6・知1・精6・発達1・難病1、うち重複2)、市職員6、基幹職員3
第15回:7月27日「みんなの思いを聴こうin北野」
障害当事者9名(身3・知3・精3・発達1、うち重複1)、支援者1、市職員1、基幹職員5
※3月14日 くるめ相談ネット(相談分科会)にて、バリアフリーカフェのメンバー3名を講師に招き、「“Nothing about us, without us!!”~私たち抜きに決めないで!~」というテーマに沿って、当事者の立場からの講話やグループワークを行った。
4 課題
・バリアフリーカフェの活動内容の発信、周知
・行政の災害シミュレーションに障害当事者が参加できていない
5 事業計画 (令和元年8月以降の取り組み)
現時点では、バリアフリーカフェの取り組みを継続しながら、当事者のニーズ、地域の課題などを把握し、今後地域で必要な取り組みについて検討していくこととしている。4の課題に取り組むため、以下のような年間計画を立てている。
令和元年度年間計画
9月 「みんなで話そう、障害のこと」 荘島体育館
(障害当事者と地域住民(学生、民生委員など)との交流を予定)
11月 「市の職員さんと意見交換しよう」 久留米市役所
(障害当事者と市の様々な部局担当者との意見交換を予定)
1月 「語り合おう 今年の抱負」 場所未定
3月 「意見発表会(スピーチ)」 場所未定
●当事者分科会 平成29年8月~平成30年7月の取り組み こちらへ → 当事者分科会PDF
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